ふらっと落書き。雑文。
ダメだこいつ早く何とかしないと。
「怒りや憎悪を抱いていて、それを何にぶつければいいのかわからないんだ」
ヘンリー・ローズウッド
なぜ、なぜ、なぜ。
僕は繰り返し思っていたんだ。なぜ、なぜ、なぜ、どうして?
ガキがママのエプロンの裾を引いて繰り返すみたいに。
なぜ? どうして?
どうして僕は憎いんだろう? どうして目に映る何もかもに苛立つんだろう?
どうして、どうして、どうして?
僕は回答が欲しかった。怒りと憎しみだけ抱いているのは気持ち悪かった。
その理由が知りたい、そう思うのが当然だろう?
そうそう、だから悪役会に入ったのかもね。
自分が悪党だって自覚はあったし、あそこはみんなそうだった。
それに、彼は魅力的だったから。彼、竹川導次は。
まぁ、それが彼なんだろうねぇ。僕が僕であることと同じように。
……そう、どこで何度問いかけを繰り返したって、回答は一つしか用意されていなかった。
それが『僕』だから。それだけだ。
憎み、妬み、苛立ち、煮立った悪意を歓迎するのが僕だから。
同じ回答を、僕と、僕を作った世界は繰り返し僕に示すんだよ。
どこをどうひっくり返しても、どうしようもないその回答しか掴めないんだ。
仕方ないから、僕は納得したよ。
いや、進んで受け入れたんだったかな?
結局その答えはとても『僕の性に合っていた』んだからね。
…………………。
……それでは、次の問い。
じゃあ、僕はどうすればいいの? それこそ簡単だ。
僕は『僕として』動けばいいんだよ。
代価さえ受け入れれば、気持ち悪さを我慢する必要なんてどこにもないだろう?
僕は銃を持っていて、僕を苛立たせるものは目の前に広がっている。
簡単だろう? 撃てばいいんだ。
全部、全部、全部。
ばん。ばん。ばん。
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